次回会議および研究会のおしらせ

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    事務局長のカヤノキです。

    カルタイ本番まであと一ヶ月とちょっと。
    事務局でもほどよい(?)焦りが見え始めてきまして、
    各担当者がそこかしこでバタバタと走り回っております。

    さて、今週末に控えております第10回実行委員会会議、
    およびその後の研究会について詳細が決まりましたので、
    ご案内させていただきます。


    <日時・場所>
    日時;2011年6月25日(土) 14:00〜
    場所: 神戸大学国際文化学部A棟4階中会議室

    <タイムテーブル> 
    14:00〜16:00   第10回実行委員会会議
          
    会議で検討すべき主たる議題は次のとおりです。
    ・すべてのプログラムの決定
    ・今後の広報活動について
    ・大会前日の搬入・設営について
    ・大会当日のスタッフ配置について


    16:30〜18:30 関西カルチュラル・スタディーズ研究会

    報告者:  山森宙史(関西学院大学社会学研究科博士後期課程)
    タイトル: 「コミックス」のメディア史―「大衆文化としてのマンガ」再考 

    コメンテーター:山際節子(神戸大学国際文化研究科修士課程)

    司会:鋤柄史子(神戸大学発達科学研究科修士課程)


    <報告要旨>
      戦後日本の出版市場において飛躍的な成長を遂げ、大きな市場規模を築いてきたマンガだが、90年代以降の出版不況の中で次第にその成長に陰りが見られるようになった。とりわけ、これまで出版物としてのマンガを牽引してきたマンガ誌(週刊誌・月刊誌)の落ち込みは激しく、95年を境に15年連続のマイナス成長を現在も尚続けている。一方で、マンガ単行本(コミックス)は95年以降も成長し続け、2005年にはマンガ雑誌の実売部数を上回る(『出版指標年報2006』)。近年では2010年3月4日に発売された『ONE PIECE』(尾田栄一郎)57巻が日本の出版史上最高となる初版発行部数300万部を達成したことは私たちの記憶に新しい。

      このようにコミックスは現在私たちがマンガというメディアを経験するうえでポピュラーなメディア形式として普及しているが、この出版メディアが戦後日本のマンガというメディアにおいて果たしてきた役割やその意味はほとんど明確にされていない。そもそも、私たちは普段何気なく書店や飲食店、最近ではネットカフェといった場所でもコミックスを受容するが、それをいかに受容できるようになったのかを知っている人は少ない。そして何より、戦後のマンガ研究においてもコミックスは十分に論じられず、雑誌の影に隠れるように不可視化されてきた。そこには、マンガを論じるうえで、そのメディア形式を第一義的には雑誌として論じることがなかば自明視され、雑誌の副次的商品であるコミックスは中心的に論じられてこなかったという背景が存在する。とりわけその傾向はマンガを戦後日本の代表的な「大衆文化」として論じる際の土台となっているマンガ史研究に色濃く表れている。

     しかし、このような評論や研究における言説の量とは対照的に、コミックスという出版メディアは私たちがマンガを受容するうえで最もポピュラーな媒体として存在している。そして、冒頭に述べたように現在では必ずしも雑誌媒体の経験の延長として読者に受容されているとは考えにくい。つまり、コミックスというメディアを雑誌の副次的・二次的なメディアとして考えるだけでは不十分である。むしろ、それは戦後日本のマンガというメディアの総体を構成するひとつのメディウムとして積極的に論じられる必要がある。

     そこで、本発表ではコミックスというメディアがいかなる歴史的な過程を経て一般性を獲得したのかを、誕生期である60年代半ばから出版物としての正式な枠組みが確定した1978年までの生産・流通・消費の変遷を概観するなかで確認したい。そのうえで、上記に挙げた雑誌媒体に依拠して描出された「大衆文化としてのマンガ」の再検討を試みる。

     <キーワード>:新書版コミックス、リプリント・メディア、中間文化


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